<第47号>「辺野古反対」と言いながら、なぜ埋め立てを進める許可を出したのか
沖縄県の玉城デニー知事が、名護市安和の鉱山から塩川港までを結ぶ地下のベルトコンベヤー設置について許可をしたことが分かりました。
この地下コンベヤーは、普天間基地の辺野古移設に伴う軟弱地盤埋め立てのための土砂搬出を、より「早く」、より「大量に」進めるための設備です。
安和鉱山から出る土砂の約9割は、辺野古の軟弱地盤の埋め立てに使われています。
つまり、この地下コンベヤーは、辺野古埋め立てのスピードを上げるための新たなインフラ設備だということです。
事業者自身も、申請時に「塩川港から辺野古への土砂投入」が目的と県に説明しています。
これまで、土砂は安和の鉱山から塩川港へ、ダンプカーで運んでいました。
美ら海水族館に行く途中に、ダンプカーの長い長い行列を目にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
あれは、辺野古の軟弱地盤を埋め立てるのに必要な、大量の土砂を待つダンプカーの列です。
辺野古の基地建設に反対する人たちが、土砂の搬出を防ごうと抗議活動をしているのが、ここです。
抗議活動中の女性を制止しようとして、警備員の男性がダンプカーに轢かれ、お亡くなりになった大変痛ましい事故が起きたのも、この安和でした。
ベルトコンベヤーができれば、土砂はダンプカーではなく、地下道を通って港へ運ばれます。
地下コンベヤーができれば、土砂の搬送を反対運動の人たちに邪魔されずに済むと、鉱山を持つ琉球セメントは考えたのでしょう。
問題は、玉城デニー知事がなぜ地下コンベヤーの設置を許可したか、です。
玉城知事は辺野古の反対運動をする人たちに支えられているにもかかわらず、土砂搬出を止めるどころか、その土砂を運びやすくする地下コンベヤーの設置を認めました。
辺野古に反対すると訴えてきた知事が、辺野古埋め立てを進めるための仕組みに許可を出す。
言葉では基地建設に「反対」と言いながら、行政判断では設置許可を出し、基地建設を「推進」する。
これほど大きな矛盾があるでしょうか。
これは、辺野古に反対してきた県民への裏切りです。
知事を信じ、支えてきた人たちへの背信行為です。
私は問う。
工事「反対」を叫び、普天間基地の早期返還を遅らせておきながら、なぜ工事を進める許可を知事自ら出すのか。
この大きな矛盾について、玉城知事は県民に説明する責任があります。
玉城県政の8年間で、自衛隊基地の建設は進みました。
国から出された開発や建設の申請に対し、県は反対することなく、許可を出してきたからです。
大きな反発を受けて撤回されることになった、うるま市の陸上自衛隊訓練場計画も、県の開発許可によって計画が進んでいました。
県はそのことを県民にまだ説明していません。
皆さんに知っていただきたいのは、県知事が印鑑を押すから、基地建設が進むということです。
県知事がノーと言い、開発許可を出さなければ、基地は建設できないのに、玉城知事はそれをやらない。
基地建設を進めてきたのは、紛れもなく玉城デニー知事その人なのです。
これが本当に誠実な政治と言えるでしょうか?
耳あたりのいい言葉で県民を欺く政治はもう終わらせなければならない。
私は辺野古の計画を変更し、すでに埋め立てられた土地とくい打ち工法を組み合わせて2800メートルの滑走路を建設し、7年以内に普天間基地を返還します。
軟弱地盤はこれ以上埋め立てません。
辺野古移設阻止を最大のイシューに掲げて当選した玉城デニー知事が、埋め立てを推進しながら、3選を目指すなど、県民をバカにするにも程があります。
私は玉城知事の不誠実な政治姿勢を徹底的に追求し、普天間・辺野古問題から絶対に逃げず、今回の県知事選の最大の争点としてまいります。
株式会社 沖縄ファースト政策研究所
所長 下地 幹郎


