<第14号>沖縄からアジアへ“ひと跳び”する新観光モデル
沖縄を楽しんでいただく一般的な旅行プランは、沖縄本島での2泊3日や3泊4日などが主流で、沖縄に数ある離島への渡航は含まれていませんでした。
そこで私は衆議院議員に初当選してすぐに、沖縄本島を拠点としつつ、日帰りあるいは一泊で離島を訪れた場合、那覇から離島への航空運賃を半額にするという新しい仕組みをつくりました。
この仕組みにより、沖縄本島に来た観光客が離島へ足を運びやすくなり、沖縄本島と離島との交流が活発になりました。
人が動けば必ず消費が生まれ、リーディング産業である観光産業が、沖縄県の県内総生産の牽引役を果たすことにつながるのです。
私は、この仕組みをもう一歩進化させ、新たな制度を提案したいと思っています。
3泊4日のプランで沖縄に来て、その間に離島を訪問すれば、那覇~離島間の航空運賃が半額になるということに加え、台湾や香港、上海、奄美大島など近隣の地域を、日帰りあるいは一泊で訪れた場合にも那覇~地域間の航空運賃を大幅に割り引くという新たな付加価値をつけるべきだと考えています。
近年、台湾への日本人観光客は年間約100万人、香港へは約56万人、上海を含む中国へは年間約102万人といわれています。
こうした日本人の海外旅行者に、沖縄本島を拠点としながら、同時に近隣のアジアまで足を伸ばしてもらえれば、沖縄滞在の価値は一段と高まると確信しています。
現在、沖縄から台湾への往復航空券は約2万5千円前後、香港へは約2万円前後という、まさに破格ともいえる金額になっていますが、新たな制度によって料金が半額になれば、沖縄に滞在しながら一日で台湾、香港、上海を訪れるという新しい旅行スタイルが現実的なものとなり、沖縄観光に深みが増すことになると考えています。
早朝便で台湾、香港、上海へ行き、「飲茶ランチ」をして、「街」を楽しみ、「買い物」をして、夕方には沖縄に戻ることができれば、3泊4日の沖縄旅行をより一層楽しむことが可能です。
そして、沖縄旅行の課題としてある、ハワイのような長期滞在が伸びていないことを解決することにもなります。
沖縄に1週間滞在してもらうためには、このような面白いプランも必要なのです。
沖縄はアジアの玄関口であり、沖縄観光がその地理的優位性を存分に活かすためには、沖縄本島、宮古島、石垣島、久米島といった従来の地域に加え、台湾、香港、上海といった近隣アジア諸国をも取り込む視点を持つべきです。
アジアからのクルージング船の寄港が増えつつある今こそ、航空機での新しい観光構想を提案して、「沖縄観光はアジアも楽しむことができる」という、他都道府県にできないことを実現してこそ、沖縄は世界の観光地になれるのです。
株式会社 沖縄ファースト政策研究所
所長 下地 幹郎


